Keep running, Run faster.

毎日コツコツ、走ってます。山とか、街とか、トラックとか

ランニング初心者が夏を乗り切るために。

最近、連日のように猛暑日を記録している。四十度近くになる日もある。

外にいるだけで熱中症になってしまいそうな暑さだ。この炎天下の中、ランニングなんて危険だと感じるのが普通の感覚だと思う。

でも、春から走り始めて、ランニングがせっかく習慣化してきても、夏の暑さがきっかけで、走らなくなってしまう人が多い。2014年2月の東洋経済オンラインによると、1年以上ランニングを継続してできたランナーは約23%、一方、半年以内にやめてしまったランナー は68%にもなるとのことだ。

 

ブームの裏で消えるランナーが続出!? | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

春または秋にランニングを始めて、一年間継続して走り続け、ランニングを自分の趣味にして、その面白さに目覚めるまでには、夏の暑さや冬の寒さを乗り越えなければならない。

 

僕自身、陸上部でもなかったし、ランニングの専門的な教育をうけた訳でもないが、ランニング初心者が夏場を乗り切るためにはどうしたらよいか考えてみたい。

 

①ラン友を見つける。

一人だとなかなかランニングを続けられないという人は、ラン友を見つけてしまうのがよい。

周囲にランニングをしたいと思う人間が何人か集まって、ライングループをつくっても結局は習慣化されず、いつの間にか走らなくなっているのがお決まりのパターンだ。

今、インターネットで検索すれば、さまさまなランニングチームの募集サイトがある。例えば、「スポーツやろうよ」というサイトではたくさんランニングチームが募集しているので、思いきって連絡をしてみるのもよい。チームによってかなりカラーが違うので、実際に練習会に参加して雰囲気を確かめるのがよいだろう。

夏は夏休みなどで比較的時間とりやすいので、練習会にも参加しやすい時期だと思う。

 

スポーツメンバー募集サイト|スポーツやろうよ!

 

②目標を持つ。

秋以降のレースに参加するためには、最低でも夏にエントリーをしておく必要がある。今の自分にとっては多少厳しいと思われる長い距離のレースにエントリーしてしまい、それに向けて練習をするのだ。なかなか踏ん切りがつかない人は夜、酒を飲んだ勢いでマラソン大会にエントリーしてしまうのも手だ。冗談抜きで、実際、僕の友人はトレイルランのレースに出場するか迷っていたのだが、この方法でレースに初出場し、完走した。

 

③涼しい場所で走る。

これほどまでに暑くなってしまうと朝晩でも外でランニングをするのはなかなか難しくなってくる。月並みではあるが、ジムなどにあるランニングマシーンを使ってで汗を流すのがおススメだ。週二回程度、一回30分走るだけで、日常生活がかなり変わってくると思う。例えば、基礎的な体力がつくので、仕事をしていても集中力が途切れなくなる。民間のジムが、少し料金が高いと感じるのであれば、自治体で運営しているスポーツ施設を利用するのもよいだろう。一回の使用料も安く、年会費なども不要のところが多いので、おススメだ。

 

千代田区立スポーツセンター 【施設利用 - 千代田区立スポーツセンター 施設案内】

 

個人的な体験をいえば、僕もランニングをなかなか習慣化できなかった。三日坊主どころか一日で終わってしまうこともあった。正月、箱根駅伝を観た後に、走って、その後は春の暖かい日になるまで走らなかったこともあった。ただ、ある時、ほんとに体力の低下を痛感したので、思いきって、まず、10キロのレースにエントリーすることにしたのだ。試験がなければ勉強が続かないのと同じように目標があったほうがよいと思ったのだ。10キロも走れる気がしなかったのだが、実際に当日走ってみると、後半5キロでランナーズハイのような状態になり、雷に打たれたように、僕はランニングに目覚め、走れるようになった。

ここで書いたものがきっかけになり、走ることが楽しくなってくれたら嬉しい。

 

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2018 草津スパトレイル 当日 後編

第2エイドを出発すると、今回のレースで最高峰の弁天山まで登り、そこからは鏑木さんのいうところの「極上の下り」のトレイルがはじまる。実際に走ってみると、たしかに、着地した時の感触はすごくいいし気持ちがよいのだが、なによりも暑い。暑すぎる。もう少し気温が低ければ疲労感も違ったと思うのだが、この時期の草津としては異常な暑さに心身ともに疲弊し、ゴールできるのだろうかと不安がよぎる。後方からは38キロコースの選手がものすごい勢いで、僕を追い抜いていく。その速さに惑わされることなく、自分のペースを守ることにひたすら努めた。というか、この時点で38キロコースの選手についていこうなどという、気力はすでになく、身体を一歩でも前に進めることで精一杯だった。なんとか第3エイドに到着する。

第3エイドには足湯があり、僕は果物を口にいれると、シューズを脱ぎ、ソックスを脱ぎ足湯に浸かった。とても熱く長く浸かっていられるような湯ではなかったが、疲労した脚が少しでも軽くなることを祈って、湯に浸かった。f:id:keiichi423kun:20180722211017j:plain

時間のロスを気にしながら適度に脚を休めると、エイドを出発した。実際、足湯に浸ることでどれくらいの回復効果があったのか定かではないが、「足湯に浸かった」という事実で、疲労が少し回復したような気もした。人間の思い込みというのはなかなか馬鹿にできないものだ。

ここからはアップダウンが続き、50キロを過ぎたあたりで一度トレイルが終了。ロードを走った先には、いよいよこのレースの最大の難所である「世立八滝の階段登り」が待っている。ロード区間が終わり実際に階段の下の到着し、見上げた時は正直、「山道であればどこにでもありそうな階段だな」という印象しかなかった。ただ、実際に登りはじめてからは、本当きつかった。今まで体験したことのない辛さだった。何よりも脚があがらない。ここまで来る中で、全身の疲労のピークはとっくに超えていて、階段を登っているとというより、断崖をよじ登っているような感覚だった。少し気を緩めると後ろにひっくり返ってしまいそうだった。もちろん、他のランナーも辛そうに登っているのだが、僕は階段の途中で脚があがらなくなり、休憩をはさみながら登っていったので、かなり順位を落としてしまった。

身体が動かなくなると、心も折れ、もうとにかく大きな怪我をせず完走できればよいという気持ちにもなってきた。時に這いつくばるようにして、急階段を登り、ついに世立八滝の前に立った。一言、素晴らしかった。自然のエネルギーのようなものを感じ、観ているだけで、疲労が和らぐような気がした。暑さのため、このまま滝壺に飛び込んでしまいたい衝動に駆られ、必死にその気持ちを抑えながら、脚や首筋に冷水をかけ、まだ残っている階段を登っていった。f:id:keiichi423kun:20180722210804j:plain

やっとの思いで階段を登りきり、なんとか脚を動かしながら第4エイドに向かって脚を動かした。

階段を登っている時にはもう、走れないと思っていたのだが、不思議なもので、走ろうと思えば走れてしまう自分に驚いた。第4エイドに到着すると、鏑木さんがランナーを出迎えいて、僕も鏑木さんにハイタッチをした。それだけでとんでもなく嬉しかったのだが、エイドで少し長めの休憩をとっていると鏑木さんが話しかけてくれ、少しだけ会話を交わし、写真をとってもらった。このエイドの補給食も素晴らしく美味しかったが、鏑木さんとの会話がまた走り出すための最高のエネルギーになったような気がする。

ここから先の記憶はもうあまりなく、難所は超えたはずだから、怪我だけはしないように確実にゴールをしたいという気持ちで走ったと思う。疲労のため、一瞬の気の緩みが大きな怪我につながってしまうので、一歩一歩、集中し、確実に前に進むことだけを心がけた。ロードを走るのとは違う難しさをラスト15キロで改めて感じた。

最後のエイドに着き、やはり果物とコーラを口にすると、小さく「よしっ」と気合を入れてゴールへと向かった。16時を過ぎると気温も下がり、いくぶん走りやすくなった。コースの左側に距離表示の看板が立っていたので、僕は左側ばかりをみて走った。65k、66k、67k、68k、69k、、、

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たしかに距離表示では、確実にゴールが近づいているのだが、先の見えない山中をひたすら走っているため、ほんとうにこのレースが終わるのだという確信が持てなかった。ゴール地点が山の麓にあれば、山降りをしている時に集落がみえてり、街がみえてきたりと、ゴールに近づいているの感じることができる。しかし、今回は最後の最後まで平坦なトレイルを黙々と走らなければならなかった。それでも、あと少しだという気持ちで仄暗いトレイルを走っていると、前方が少しひらけ、柔らかい光が差し込んできた。

時刻はそろそら17時近くになろうとしていてた。子供の頃、夏休みに外で遊んだ時の記憶が蘇ってきて少し感傷的な気持ちになった。走路は、トレイルからアスファルトにかわり、ロード区間に入ると、やっと帰ってこれたと思った。それと同時にもうこれで終わってしまうのか、という名残惜しさのようなものも感じた。

草津スキー場に設けられたゴール会場がみえ、アナウンスでは僕の名前が呼ばれていた。

ああ、ほんとに終わるのだと思った。最後の階段をゆっくり登っていった。

 

72キロ、ゴール。

 

振り返ってみればほんとうに楽しい72キロだった。ほんとうに走りきれるのか、レースの直前からゴールまで不安だったが、運営スタッフや、地元の人の応援のおかげで走りきることができた。温泉好きの僕にとって四万、草津という場所も最高だった。また、ぜひ出たいと思える大会になった。

 

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2018 草津スパトレイル 当日(前編)

朝、3時起床。天気予報は、晴れで気温はかなり上がるとのこと。

 

もちろん携帯のアラームはセットしたのだが、自然と目が覚めた。同室にいた他のメンバーも同じように起床したらしく、全員の目が覚めたとこで、誰かの携帯アラームが遅れて鳴った。大会を重ねるごとにレース当日の手際は良くなっていて、部屋の中で一番はじめに準備を終えた僕は、スタート会場で朝食を受け取るため、一番早く部屋を出た。少し遅れて、静岡から参加してる40代くらいの男性、タカシさん(仮名)もちょうど出発準備を終えたようで、一緒にスタート会場に向かった。

 

 スタート会場はホテルから徒歩で5分くらいの場所にあり、到着するとたくさんのランナーが集まっていた。僕は朝食のおにぎりを受け取り、川の欄干のそばのアスファルトに腰をおろし、おにぎりをそそくさと頬張った。

 

その後はタカシさんと会話をしながら、預ける手荷物の準備をしたり、スタート前で写真を撮りあい、スタート地点から一番離れたところにあるトイレで用をたした。トイレの近くにあったテントにヒルよけ対策のためのスプレーが用意されていて、足に吹きかけると他にもうすることもなく、その場からスタート地点へ5メートル程近づいた場所に移動したところで、なんとなく立ち止まりスタートを待った。民家のベランダからは早朝にもかかわらず、こちらの様子をうかがっている地元の人がいた。寝巻き姿のままこちをみてる人もいる。

 

  タカシさんと、これから出るレースの話や過去に出たレースの話をして、僕が富士五湖ウルトラマラソンに完走した話をすると、とても感心した様子で、褒めてくれた。

「おー、それはほんますごいわ。ほんま、すごいで。」

「いやー、でも、最後は脚が全く動きませんでした。」

「でもな。俺の知り合いでけっこう早いやつがでとったけど、リタイアしてたわ。ほんますごいわ。」

レースの前の時間は、いつの間にか過ぎてしまうのだが、スタート直前の時間はいつもゆっくりと過ぎる。今回もそうだった。

 

僕とタカシさんはほとんどしゃべることもなくなり、無言でスタートを待った。スタート1分前、最後にお互いの番号を確認し、健闘と無事を誓った。短い時間、行動をともにしただけだが心から無事に完走してほしいと思った。ひと時の出会いだったし、絆なんてものも生まれなかったが、同じ場所を目指す同士として僕たちは繋がっていたと思う。

 

5時スタート。

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普通の人ではまだ寝てるいだろう早朝のスタートで、近くに民家もある都合ら鳴り物もなく、静かに72キロのスタートが切られた。長い1日になりそうだと思った。

 

第一給水所まではダラダラと登りが続く。オーバーペースにならないよう、心拍数が160以上にならないよう、歩きをいれながら登った。

給水所で、水分をとり、ここから次のエイドまでは少し下ってまた登り。獣道もないような山の斜面を降りる箇所もあり、粘土状になった地面はよく滑る。ロープを使いながら、降る。まだ前半なので体力は残っている。この時は前半でとほんとによかったと思った。

 

最初のエイドに着き、オレンジなどの果物を中心を口にする。レース中、僕の場合は柑橘系の果物が無性に食べたくなる。普段から柑橘系の果物が好きなので、レース中はその傾向が強くでるようだ。まだ、まだレースは長い。先を急ぐ。

 

ここからはずっとトレイルが続く。柔らかな路面はほんとは気持ちがよい。だが、気温が高く、暑さのため、心拍数がどうしてもあがってしまう。前半でこれだけの疲労があって、果たして後半身体は大丈夫だろうかと少し心配になる。それでも前に進むことだけを考えるのだが、走っていると、過去の自分への後悔や、不確かな未来への希望と不安、そんなことが自然と頭に浮かんでくる。マラソンであれば3時間〜4時間ほとんど誰とも話さず、LINEで連絡をとることもない。対話の相手は自分自身であり、過去の自分、未来の自分と向き合い、今、目の前にある路面を二本の脚で捕らようとする。この日もそうだったはずだ。でもレースが終わってしまうと、はて自分はなにを考えて走ったのか、すっかり忘れてしまう。

 

ひたすら、走り続けていると、眺望が一気に開け、眼前には野反湖が横たわっていた。思わず、「あぁ、、あぁ、、マジか、、」と言葉にならない声が漏れた。湖へと続く階段の入り口には鏑木さんが立っていて、声をかけてくれた。野反湖雄大で、美しく、凶暴性は身を潜め、ランナーを受けいれてくれているような気がした。このために僕は走ってきたのだと思った。しかし、身体は疲労困憊で、第2エイドの100m前からはトボトボと歩きながら、僕はエイドステーションに到着した。エイドではうどんを食べ、水を頭からかぶり、少し長めの休憩をとった。でもあまり長く休憩をとると、走れなくなりそうなので、僕は再びスタートを切って、レース後半戦に向かった。

 

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2018 草津スパトレイル〜前日〜

僕にとって今までの最長のレースは2017年白馬国際トレイルだった。

ロングコースだったので、距離は50キロであったが、今回はそれを上回る72キロ。

ゴール後、自分がいったいどうなっているのか、うまく想像できなかった。今年の4月には富士五湖ウルトラマラソン100キロを完走し、距離の不安もある程度は払拭された。「100キロを走りきったのだから、72キロなんてたいしたことないだろう。」と。でも、レースが近づくにつれてやはり日に日に不安は募っていった。

 

一番の不安は今の自分のコンディションがはたして良いのか悪いのか、僕にはいまひとつはっきりとコンディションの良し悪しがわからなかったのだ。なんとなく足は重く、身体がすっきりとしない。でも走ろうと思えば意外に走れてしまう。すごく体調が悪いわけでもない。かといって、身体がすごく軽いとうわけでもない。そんな状態が続いた。だから僕はランニングのことをあまり考えず、規則正しい生活をして、サラリーマンとして仕事に集中することにし、土曜日の朝、東京を発った。

 

昼の12時くらいに中之条駅に着き、駅前の食堂で昼食を食べ、13時半頃、受付会場の中之条体育館に到着した。弱い雨が降る中、バスから降り体育館の中に入り、ゼッケンの受取と必携品チェックをすませた。必携品のチェックは初めての体験ですこし戸惑ったが、係員が手際よく確認をしてくれた。体育館の出口付近で、当日の朝会場で受け取る予定になっている朝食の引き換え券をもらって体育館を出た。その後簡単なブリーフィングが行われ、いよいよだなと思った。

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中之条駅



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ブリーフイング会場

体育館を出てもまだ、雨はぱらぱらと降り続いていた。明日は止んでくれればいいなと思いつつ、これまでの人生で、良いことが起こった時は雨が多かったな。となぜか少し感傷的な気分になって、ホテル行きのバスに乗り込んだ。

 

バスがホテルの最寄りのバス停につき、歩いてホテルに向かいチェックインをすませ、部屋に入ると既に20代くらいの男性が一人いて、簡単な挨拶を交わした。彼は自分から積極的に話をするタイプではなかったが、僕が話しかけると気持ちいい笑顔で応えてくれた。考えてみれば、今までの人生の中で全くの他人と相部屋になり一晩を過ごすという経験はなく、また相部屋であることをチェックインの時まですっかりと忘れていたので、虚を衝かれたようなかたちにもなり不安になったが、その不安もすぐに安堵にかわった。僕は部屋の片隅に荷物を置き、翌日のレースの準備を簡単に済ませると、大浴場にいき湯船に浸かりながら、ぼけっと窓の外を眺めていた。

 

よくも72キロを走るためにわざわざ草津まできたもんだと思った。走る前の自分が知ったら驚くだろうな。お前は3年後、70キロを嬉々として走ることになるんだぞ、と。特急列車のなかで聞いたラジオの天気予報では晴れだった。怪我をしないように完走したい。ただ、それだけだ。

 

風呂から出て部屋にもどり、翌日のレースの準備をしてるいとまた一名、新たに部屋に入ってきた。40代くらいの男性で、関西弁で気さくに、挨拶をしてくれた。静岡県からの参加で、話を聞いてみるととトレラン歴はかなり長く、全国の大会に参加しているようだった。

 

その後、最初に部屋にいた男性と一緒に食堂に行き、食事をした。はじめはどこかぎこちない雰囲気があったが、次第に会話が弾み食事が終わった後も、トレイルランニングやマラソンの話をした。食事が終わっても会話は続き、僕はコーヒーをおかわりした。

 

トレイルランニングはまだまだ競技人口の少ないスポーツなので、情報を得るのが難しかったりするのだが、相部屋になることでコミュニケーションが生まれた。情報交換の場としてトレイルランの大会での相部屋は悪くないなと思った。相部屋になることで、レース前日にもかかわらず、しっかりと休めないのではないかと心配になったが、翌日は皆レースなので身体を休めたい気持ちは同じで、スタートの時間を考えると寝る時間もだいたい決まってくる。皆が普段の生活とは異なる生活になってしまうのであって、普段と違う状況でいかにコンディションを整えられるかも重要になってくる。

 

後から食事の予定になっていた40代の男性が食堂から帰ってくると、僕達、三人は8時くらいに消灯することに決め、それまでの時間を各々、寛いで過ご、8時になると電気を消した。まぶたを閉じたが、なかなか眠れなかった。それでも次第に睡魔がやってきた。旅の疲れもあったかもしれない。

 

明日は晴れて気温もあがるようだ、後半は脚がが動くのだろうか。動かないかもしれない。それでも、明日は誰よりもレースを楽しんでやろう。笑顔でゴールしよう。そんなことを考えながら、僕は眠りに落ちた。

 

低酸素トレーニング

低酸素トレーニングの施設が都内に増えているようで、気になっていたので、先日はじめて体験をしてみた

 

日比谷ミッドタウンの中にできたラフィネNEOの中に低酸素トレーニングルームがあり、ロッカー代とは別に、25分で1080円、50分2160円の料金で、低酸素トレーニングを手軽に行なうことができる。

低酸素トレーニングというと、専用のマスクを口元に装着し、いかにも息苦しそうなイメージがあるかもしれないが、トレッドミルが置かれたトレーニングルームそのものが低酸素状態に保たれているので、特別な装備をつける必要はなく、自然な状態で走ることができる。

 

当日、僕はラフィネNEOに到着し、受付をすませると、簡単な問診表のようなものに、その日の体調を記入をした。その後、スタッフが血圧と体内の酸素量を測定してくれ、まだほとんど使われていない、ロッカールームで着替えをすませた。

 

低酸素トレーニングルームに入り、トレーニングの簡単な説明をうけると、スタッフは退出し、僕はトレッドミルのタイマーをセットすると、スタートボタンを押した。

 

正面には大きな姿見があるのだけど、普段、室内でランニングをすることはほとんどななく、自分の走る姿を鏡越しに観ることもないので、低酸素の状況よりもその状況のほうが、僕にとってはとても新鮮だった。自分では真っ直ぐに走っているつもりでも、足先が真っ直ぐに出ていなかったら、少し、ふらついてみたり。なので、はじめは自分のフォームばかりを気にしてて、低酸素という状況をほとんど意識していなかった。

しかし、走り始めて15分ぐらいたった頃からだっただろうか。徐々に全身から発汗し始め、ほんの数分で全身からは大量の汗がどばどばと出た。

これは単純に室内の温度が高かったのが原因とも考えられるが、自分でも驚くほどの汗をみると、やはり低酸素状態が大きく影響していると思わずにはいられなかった。

 

ただ、終わった直後の感触としては、「汗を普段よりたくさんかいたな。」ぐらいだった。でもトレッドミルから降り、低酸素ルームのドアを開け外に出た瞬間、僕は思わずよろけてしまった。自分の意識がどこかにふっと抜けていってしまうような感覚だった。貧血というものを経験したことがないので、比較のしようがないが、貧血の状態にもしかしたら近いのかもしれない。ただ、僕が今までは経験したことのない感覚だったし、すごく、効率の良いトレーニングができたと思った。

 

草津のスパトレイルまで後あまり時間はないが、コンディションを上げて、ぜひ楽しくゴールしたいと思う。

 

 

 

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第6回飯能アルプス〜奥武蔵トレラン

昨年の11月に陣馬山のトレイルレースに出場して以来、久しぶりのレースだった。結果は良くもなく悪くなくといった感じで、怪我から復帰して最初のレースとしては,

こんなものだろうと思う反面、いくつか課題も見つけることができた。

 

僭越ながら、勝手にも大会全体を、これは評価させてもらうとほとんど不満のない大会だった。来年も出たいと思える大会だった。

 

当日電車を降りて、改札を抜けると、高麗駅の駅前広場が大会会場になっており、普段、車ではなく、電車で大会会場まで向かう僕にとってはとてもありがたかった、事前にゼッケンと計測チップは郵送されていたので、余裕を持って準備をすることができた。スタートはウェーブスタートのため他のトレイルレースにあるような、トレイル区間での渋滞対策のためのスタートダッシュの必要もなく、新緑の山々を眺めながら、清清しく、穏やかな気持ちでスタートを切った。

 

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エイドに関していえば、正直あまり期待していなかったので、補給食を充分に用意していたが、これに関しても軽食、ドリンクも満足のいくものだった。エイドの数も申し分なし。

 

コースについてだが、平坦箇所はなく、常に小刻みなアップダウンが続き、「ランナー」よいうよりも「トレイルランナー」としての力を試されているような気がした。特に迷うような分岐もなく、コース案内看板でもコースがはっきりと明示されているので、道迷いの心配する必要もなかった。

 

ゴール会場は武甲温泉なので、ゴール後はそのまま温泉に浸かって酷使した身体の疲れを癒すことができる。施設内には食堂もあり、ビールを飲みながら

友人や家族と食事をしながら、レースを振り返る姿があちらこちらで見られて、心底羨ましかった。(残念ながら、僕は当日、予定があったためゴール後はすぐに帰宅する必要があった。何やってんだろ。)

武甲温泉から最寄りの横瀬駅まではシャトルバスも出ていて、歩いても約10分程度だ。

 会場までのアクセスの良さ、コース設定、エイドの充実度、すべてにおいて合格点だった。

 

個人的には、大きな怪我もなく、楽しく完走することができたので、合格点。

ただクリアしなければならない課題いくつかあってまず「下り方」について。

つづら折りのようになっている下りはとても得意な反面、直線的な下りや階段の下りはどうしてもスピードが出せず、腰がひけてしまい、尻餅をついてしまったりと、なんとも情けない走りになってしまっているのを今回改めて痛感した。

 

今までほとんど、トレイルランの走り方を誰かに教わる経験はなく、自己流でやってきたので、この辺りで一度講習会に参加してみようと思う。

 

また、今回のレースでもそうだったのだが、つまずきそうになることが幾度かあり、転倒の予兆のようなものを感じることがあった。今まで散々原因を考えてきた。バランスマットを購入し、片足立ちの練習をしたり、2、3回しか履いていなかったシューズを押入にしまい、新しいシューズに切り替えた。そのせいか、以前よりも多少の改善はされていると思うのだが、まだまだ、対策の余地がありそうだ。

 

今回のレースははじめて、友人と一緒に参加した。ランニングやトレイルランニングをはじめて、友人が増えた。マラソントレイルランニング個人競技だし、孤独なスポーツだ。1日に7、8時間もほとんどだれともしゃべらずにひたすら走る。それにもかかわらず、ほかのどのスポーツよりも仲間ができるような気がする。海外のトップトレイルランナーがなぜ走るのかと問われた時、「世界中に友達を作りたい」と応えたそうだ。

その気持ちがわかったような気がした。

 

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このブログについて

メガネと申します。2015年2月から本格的に走り始めました。

都内に住む30代の会社員です。

久しぶりにフットサルをした時、全く体力がなくなっている自分に愕然とし、まずは体力作りからと思い、本格的に走り始めました。

軽い気持ちではじめた、ランニングですが、走はじめて、人生が変わり、彩り豊かなものになりました。

走りながら考えたこと、思ったことを書いていきたいと思ってます。

 

 

 

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